発生日時:2011年6月3日
発生場所:カントー地方・シオン湾
関与ポケモン:ドククラゲ(大型個体)
【解決済】ドククラゲの海底封鎖
【シオン湾】はかつて観光とダイビングの名所として知られていた。
だが2011年の初夏、海底に潜った複数のダイバーが行方不明になる事件が頻発し、湾全域が封鎖された。
当初は潮の流れによる事故と考えられていたが、付近の漁師が次のような証言を残している。
『網を引いていたら、海中から《真っ赤に輝く巨大な目玉》がこちらを見ていたんだ。
漁をしていれば色んなモノを見るが……アレは震えたね』
その後ポケモン調査隊により、湾の海底に沈む小型の沈没船が発見された。
船の周囲には高濃度の毒素が漂っており、そこを縄張りとした【ドククラゲ】が侵入者を攻撃していたことが判明。
湾内で回収された水中カメラには《優に6メートルは超えるドククラゲ》が、触手を広げてカメラに向かって突進してくる映像が残されていた。
また、ダイバーの酸素ボンベには焼け焦げたような痕跡があり、これは強烈な毒素による腐食の影響と見られている。
現場に急行したポケモン保護観察局とエリートトレーナーによる共同対応が実施された。
1時間以上の激闘の末、ドククラゲに鎮静剤を投与し、海洋保護施設へ移送された。
その後、調査の結果この個体は過去に人間によって傷つけられた記録があり、それが極度の警戒と攻撃行動に繋がったとされている。
また、海底から発見された沈没船は数十年前に《違法なポケモン運搬》に使われていた船だったという事が判明。
船内には外側から破壊された檻が大量にあり、かつてドククラゲが他のポケモンを守るために襲っていたと結論付けられた。

――文・【アカシ・セイラ】(カントー地方海洋担当ジャーナリスト)
【管理人の感想】
このような事件を知るたびに、人を襲ってくるポケモンがただ《危険だから排除すべき存在》とは思えなくなる。
人間の行動が彼らの心を傷つけ、怒らせ、孤立させてしまうこともある。
確かに、人間にとっては恐ろしく迷惑な存在であったかもしれない。
でも果たしてそれはドククラゲが悪いのだろうか…?
ドククラゲはきっと《もう誰にも近づいてほしくなかった》だけなんだと思う。
自然と正しく向き合っていくためには理解をより深める必要がある。
中には気性の荒いモノも確かにいるが、そうではないものが暴れている時には何か大きな原因があると。
構事件録
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