発生日時:2005年5月14日
発生場所:ジョウト地方・ツバサ村
関与ポケモン:ヤミカラス(不明数)
目次
【未解決】黒い羽根の警告
【ツバサ村】で起きた不可解な事件は、今もなお多くの者の心に不気味な黒い影を残している。
最初に異変が確認されたのは、2005年5月の早朝だった。
複数の民家の玄関前に不自然に裂けた羽根が1枚ずつ置かれていた。
誰が何のために置いたのか住人たちは困惑し、村は緊張状態に包まれた。
しかし、それはただの始まりにすぎなかった。
羽根が現れてから1週間後、羽根が置かれたとされる19世帯のうち8人が同時に姿を消した。
住人が失踪した玄関前には《何かの印》のような裂け目が入った羽根とともに大量の黒い羽が散乱していたという。
事件当夜、複数の住人が無音で旋回するヤミカラスの群れを目撃しており、その時刻の防犯カメラ映像はすべてノイズで破損していた。
なお、確認されてる限り全員夜間に失踪しており、家の中には荒らされた痕跡も荷物の乱れも一切なかった。
失踪した夫と直前までともにいた女性は直前の様子をこう語っている。
『あの夜、あの人はボンヤリと暗い闇夜を見てたの。
空に向かって、『そろそろだね』…って。
誰も、何もいないのに…誰かと話してるみたいに……』
さらに、その異変の発生からわずか2日後、別の住民が村外れの吊り橋で呆然と立ち尽くす姿で発見される。
彼の手は氷のように冷たく、目は虚ろで、保護されたあとも
『囁かれた…空に、空から、囁き声が…ずっと、ずっと…
囁きながら空が…空が降りてきたんだ……』
と、意味不明な言葉を繰り返していた。
かねてよりこの地には【ヤミカラス】にまつわる伝承が残されており、中でも有名なのが古い石碑に刻まれている以下の文言である。
【黒い羽根が門を叩くとき、その家は空に還る】
その後ジョウト警察とポケモン調査隊は羽根の特徴から【ヤミカラス】の羽根であると断定。
しかし、別のナニカがヤミカラスの羽根を使用したとも考えられるため、直接ヤミカラスが事件に関わっているかは今も不明である。
なお、事件以降、住民たちは玄関先に【風鈴】を吊るすのが慣習となっており、《羽根の再訪》を警戒している。
『羽根は音を嫌うんだ…
だからこれがあれば羽根は落ちてこない』
そう語った住民の風鈴が風も無く音を奏でた時、我々はそこに黒い羽根を見た。
現在も失踪者は発見されておらず、事件の真相も明かされていない。
――文・【フユキ・ミドリ】(ジョウト地方特派ジャーナリスト)

管理人の考察
【誰が羽根を置いたのか?】
大量のヤミカラス、カメラ破損、時間帯の一致から見てヤミカラス、もしくはその他のポケモンによる行動である可能性は高いが、痕跡もなく極めて計画的である点から【何者かの指示】があった可能性も残る。
【失踪者たちはどこへ消えたのか?】
部屋の乱れも遺体も足跡もなく、直前まで一緒にいた人ですら消失している。
ポケモンの能力による転送、あるいは【ゴーストタイプによる連れ去り】の可能性も否定できない。
しかし、《空に還った》と言うことは彼らは今…空に…?
【『囁かれた』とは何を意味するのか?】
精神操作、幻聴、または群れによる【統一された念話】などが考えられる。
ヤミカラスにそのような能力は報告されていないが、極めて特殊な個体、もしくは【エスパータイプの協力】があった可能性も。
【『空が降りてくる』とは?】
精神世界への転移、または上空に潜む《何か》の降臨を意味する可能性。
空そのものが《意志》を持っていたという解釈もあるか…?
【羽根は警告か、選別か、それとも儀式の一部か?】
羽根が届けられた家の一部のみが対象となった事実、村の伝承との一致、羽根の状態が毎回同じである点から見ても【意図的に《何かを選んでいた》】と考えられる。
しかし、誰が、なんのために行っているのかは不明。
管理人の感想
今もなお、ツバサ村は《静かすぎる夜》に包まれている。
音もなく落ちる【あの黒い印】が、次に選ぶのは……あなたの家かもしれない。
構事件録
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