【未解決】空の穴と消えた13人

発生日時:1988年9月
発生場所:パルデア地方・ナッペ山
関与ポケモン:不明


【未解決】空の穴と消えた13人

1988年9月17日、パルデア地方北東部に位置する【ナッペ山】で登山ツアーの一団から13名の登山者が突如として姿を消すという不可解な事件が発生した。
緩やかな尾根道と穏やかな気候に恵まれたこの日、地元の観光会社が主催する日帰り登山イベントには観光客や写真愛好家など中高年を中心とした合計32名が参加していた。
目的地は標高約1500メートルの展望尾根でルートは初心者向けとされ、危険箇所は事前に入念な整備が施されていたという。

参加者たちは複数の小グループに分かれつつもお互いの姿を確認できる距離で行動しており、特に何も起こらないまま昼を迎えた。
だが昼食後の再出発時、中腹の稜線にて先頭を進んでいた13名が緩やかなカーブを曲がると忽然と姿を消した。
直後に同じ地点へ到達した残りの登山者たちはそこに誰一人としていないという事実に言葉を失ったという。

道は一本道で分岐はなく、斜面から滑落していた場合その姿が必ず見える上、斜面が急な箇所でもなかった。
隠れられるような岩陰や木立もないが鳥や虫の声も途絶えるほどの不自然な静寂に包まれていたという。

加えて、当時後ろの列のほうにいた複数の登山者が異様な光景を目撃していた。
上空にまるで空間をそのまま切り取ったかのような《黒く底の見えない球体》のようなものが浮かんでいたという。
その球体、もしくは穴はまったく風を孕まず、形状も輪郭も崩れずただそこにあり、どうみても自然現象とは思えない不気味さを伴っていた。

 

通報を受けて駆けつけた地元警察と山岳救助隊は即座に周辺の捜索を開始した。
だが13名の登山者はおろか、その痕跡さえ事件地点を最後に途絶えていた。
その後数日間にわたって延べ200名以上が動員され、山中のあらゆる斜面、沢、樹林が調査されたが持ち所持品すら見つからなかった。
また、捜索に協力したポケモン専門の研究者が事件現場に異常なエネルギー反応を検出したものの、既存のポケモンからは観測したことのないもので関与したものの特定には至らなかったという。
そのままなんの手がかりも得られないまま捜索は1か月を超え、最終的に打ち切られた。

 

そして年月は流れ事件は風化しつつあった2010年12月、思わぬ形で再び注目を集めることになる。
スキーを楽しんでいた地元住民がナッペ山南側斜面付近で誤って転けた際に雪の中から《異様な塊》を発見したのだ。
それは複数の登山靴や水筒、手袋、ベルトなどが《一点に吸い寄せられ圧縮されたか》のような物体だった。
さらに、通報によりかけつけた警察が専門機関に提出し、調査の結果かろうじて読み取れた名前が当時失踪した人物と一致したことにより当時の失踪者達の所有物であると判明した。

この塊は現在ナッペ山資料館の非公開保管庫に安置され今も複数の研究者による解析が続けられている。
また、事件当日の空に開いていたという黒い穴は当時では何もわからなかったが、最近の研究では《1946年、トバリ峠》で発生した《空蝕》と同様のものであったのではないかとされている。
つまり、未知の《ウルトラビースト》が関与していた可能性を示しているが当時の記録データがほぼ残されていないため同一のものであるかも不明のままである。

消えた登山客たちはどこへ行ったのか。
あの日、空に浮かんでいた《穴》は何だったのか。
未だ誰にも説明できていないまま事件はまた風化しつつある。

――文・【カルメン・フエゴ】(パルデア山岳記録センター)


【管理人の考察】

黒い球体の正体

当時の証言にあった《黒い球体》は形状や特徴から見ても自然現象とは考えにくい。
そして記事を見る限りではこれはトバリ峠で発生した《空蝕》と酷似していると思われる。
《空蝕》とはウルトラホールではなく、《未知のウルトラビースト》による何かしらの痕跡であるとされており、同一個体が現れたと考えられる。
つまり、もし本当にあれが《空蝕》だったとすれば13名の登山者は別の次元に転移した可能性も否定できない。

《未知のウルトラビースト》の関与

既存のポケモンに由来しないエネルギー反応が観測されている点からも《ウルトラビースト》のような異常存在が関与していた可能性は極めて高い。
ウルトラビーストは超常のチカラを持つものもいるが、未だに《空蝕》を発生させるチカラを持つウルトラビーストの存在は確認されていない。
ナッペ山でもし本当に《空蝕》が現れていたのだとすればやはり未知のウルトラビーストが関与しているものと考えラ得れる。
しかしそれが意図的なものだったのか、別の目的で時空の裂け目を開いた結果の巻き込み事故だったのかは謎である。

《異様な塊》が示す意味

2010年に発見された異様な塊は単に放置されていた遺留品とは異なる様相を示している。
まるで何か強烈な圧力や引力により一点に吸い寄せられ、融合したようなその形状は自然環境ではまず起こり得ない。
これは《空蝕》に巻き込まれた際、遺留品の一部が空間の歪みによって潰されたか、あるいは空間そのものの崩壊によって生じた現象かもしれない。
《空蝕》は別次元への扉ではなく、超次元の攻撃またはトラップであるのかもしれない。

つまりもしかしたら13人はそのまま異次元へと転移したのではなく、圧縮されて《その場にいたが見えていなかった》とも考えられる。
あまりに恐ろしいことだが、生きたまま別次元に飛ばされている場合でも荷物を何も持ち合わせていない状態だだと言えるため彼らが生きている可能性は極めて低いと思われる。

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